科学者としての仕事

理学で理論系の人間なのに、企業との共同研究提案をするよう、上から圧力がかかったので、しかたなしに共同研究が出来そうな内容を作文する。作成に半日かかった。

明日も期末試験であるが、午後からほぼずっと会議があり、結局、採点する時間も、研究する時間も取ることができないという事態が発生している。

学校が独立行政法人になって苦しくなっていることは判るが、そもそも学者というのは、周囲の人が注目しないものをじっくりと研究して新しい知見を得る事が本来の仕事だと思っている。そう思うと、こういう仕事は指先が重くもなろうというもの。

企業との共同研究に向いている分野と向いていない分野もある。そもそも、私の分野は、日本人が嫌う分野であることで有名だ。
なんともはや、やるせないことである。